こんにちは!山梨県甲府市の着物・振袖専門店、京呉服ふじやです(^^)/
皆様、総絞り振袖(そうしぼりふりそで)って聞いたことはありますか?
芸能人の結婚会見などで着られていることが多く、あの振袖ってどんなものなんだろうと気になる方もいるようです☆
お母様やおばあ様のイメージだと、総絞りは高級振袖でしょ?と思う方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな総絞り振袖について書いていきたいと思います!
・総絞り振袖(そうしぼりふりそで)とは
・絞り(しぼり)の種類
・総絞り振袖は高級振袖?
・メリットとデメリット
この4項目をまとめていきたいと思います(*^-^*)!
振袖選びに行きたい!下見に行ってみたい!という方☆
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・総絞り振袖(そうしぼりふりそで)とは
総絞り振袖とは、「絞り」の加工だけで染められた振袖のことです。
絞りの加工とは、、、
生地の一部分を糸でくくる、縫って絞る、板で挟むといった加工をして、白く染まらない部分を作る。(防染:ぼうせん)
染めるための液に入れて、生地を染める。
生地全体が染まったら、くくったり縫っていた糸を取ると、防染し染まらなかった部分が柄になる。
といった日本に昔からある伝統的な染色技法(せんしょくぎほう)になります!
糸でくくる絞り染めが1番代表的な技法で、染めあがった時にできる「しぼ」と呼ばれる凸凹(でこぼこ)した立体的な風合い(ふうあい)が特徴的です。
このように機会に頼ることなく、職人さんの手で全ての加工がおこなわれるので、総絞りとなると、振袖を一枚作るのに1年以上かかることもあるとても手が込んだ振袖になります!
・絞りの種類
絞りの技法は、100種類程あるといわれているそうです!
その中でも振袖によく使われる代表的な技法を紹介します☆
京鹿の子絞り(きょうかのこしぼり)
京鹿の子絞りは、小鹿の斑点模様に似ていることから名前が付けられました。
日本の伝統工芸品にも指定されている絞りの技法です!
職人さんの手で、一つずつ糸でくくっていき、完成した際の凸凹とした独特な風合いが特徴です。
糸のくくり方や回数によって種類が細かく分れていきます。
疋田絞り(ひったしぼり)と本疋田絞り(ほんひったしぼり)
どちらも京鹿の子絞りの技法の中のひとつです。
疋田絞りは、一つ絞るのに糸を4回くくって絞りを作っていきます。
本疋田絞りは、一つ絞るのに糸を7回巻き、最後に根本部分をもう一度くくって作っていきます。
本疋田絞りの方が、絞りの粒が細かく繊細で、色の境目もはっきりするため、柄もしっかりと出てきます。
辻が花(つじがはな)
辻が花絞りは、現在は「絞り染めを基調として、描き絵・摺箔(すりはく)・刺繍(ししゅう)などを併用したもの」という定義がされています。
いろいろな絞りの技法が使われていて、室町時代から続く伝統的な絞りです。
江戸時代に友禅染め(ゆうぜんぞめ)が普及してから、制作工程に手間がかかり完成までに時間がかかる辻が花はどんどん衰退しいき、作者などもしっかりとわかっていないため、現在では「幻の花 辻が花」とも呼ばれています!
・総絞り振袖は高級振袖?
総絞りの着物は、江戸時代頃から贅沢品として扱われていたそうです。
よくドラマになる大奥でも、高級品のため着用を禁じられていたこもあるそうです!
総絞り振袖は、人の手が変わってしまうと絞りのかたちや染めの風合いが変わってしまうので、最初から最後までひとりの職人さんが作業を行います。
そういった理由や、絞りをする職人さん自体も少なくなっているので、できる点数も限られてしまい、現在でもとても貴重な商品となっています!
完成するまでに1年以上かかるものもあるので、希少価値が上がり、手に入りにくいもの事実です。
そのため、総絞り振袖の相場は100万円前後と言われています。
絞りの細かさや、人間国宝の方の作品となるとさらに金額は高くなります。
このような理由から、総絞り振袖は現在でも高級品と言えますね!
高級品だから着たくても手が出ない!と思われる方もいると思うのですが、「総絞り」ではなく、部分的に絞りが入っている振袖もたくさんあります!
そういった場合には、50万円くらいから購入ができます☆
また、現在では絞りの振袖を多くの方に楽しんでもらおうと、手描きで絞りを表したり、プリントで絞り風の柄を描くこともできるようになりました!
ただ、手描きやプリントの場合は、絞り独特の凸凹(でこぼこ)とした風合いはないので注意が必要です!
・総絞り振袖のメリットとデメリット
メリット
・生地の質が良いので着心地が良い
・「良い着物」と思ってもらえる
・他の人と被らない個性的な振袖
・絞りは空気を含むため保温性が高い
まず、以上で説明してきた通り、総絞り振袖は高級振袖であり、希少価値も高い振袖です。
そのため、だれが見ても「良い振袖ね」「総絞りなんて素晴らしいですね」と褒めてもらえる確率がとても高いです☆
また、総絞り振袖は生地も丈夫で品質が良いものでないとできないため、着心地も良く、独特な風合いのため保温性も高くなっています☆
そして、他の人とは被らない個性があります!現在ではなかなか着ている人も少ないので、人と被りたくない!という方にはおすすめの振袖です☆
デメリット
・管理に注意が必要
・背の高い方は着られない可能性がある
・一般的な振袖より高額
総絞り振袖は、独特のしぼがあるため、そのしぼがつぶれてしまわないように、上に重いものを置かないようにしたり、湿気にも弱いので、そういった管理に気を付ける必要があります!
そして、総絞り振袖は絞っている分、一般的な振袖より反物(たんもの)の幅が出ないので、160cmを超える身長の方には、丈(たけ)や裄(ゆき)が足りなくなってしまう場合があります。そのため、高身長の方は着られない可能性があります(>_<)
金額については、先ほど説明した通りです!
反物(たんもの):着物の生地のこと
裄(ゆき):衣服の背中心(背縫い)から袖口までの長さ
まとめ
総絞り振袖は、伝統技法や職人さんの思いが詰まったとても素敵で贅沢な振袖です。
豪華で上品で女性らしい優しい雰囲気も醸し出してくれます。
昔から変わらず、流行りすたりのない振袖で、しぼがある独特な風合いが人とは被らない個性を輝かさせてくれます☆
高級品ですが、とても魅力のある振袖だと思います(*^-^*)
気になるかたはぜひ手に取ってみてみてくださいね☆
こんな振袖はある?コーディネートの相談をしたい!お母さんの振袖を着たいのだけど、、、などなど
お振袖に関することはなんでもお気軽にお問合せください!(*^▽^*)
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